インプラント

大好きなステーキをもう一度。60代男性の失いかけた「職の尊厳」を取り戻すまで

今日から寒波到来。
月曜まで寒い日が続きます。
雪が降らなければ良いのですが、とても心配です。

こんにちは、山の手デンタルクリニックです。

「先生、最近は何を食べていても砂を噛んでいるような気分なんだよ。
 食事が苦行になってしまった」

南池袋の喧騒の中、32年間、働き盛りのビジネスマンたちを見守ってきた私の元に、定年退職を迎えたばかりの60代の男性が訪れました。

彼は長年、奥歯を失った部分に保険の入れ歯を使用していました。
しかし、入れ歯特有の「バネ」が、残っている歯を締め付け
食事のたびに痛みと違和感が走ります。
さらに、入れ歯が粘膜を覆うことで食べ物の温度や味が感じにくくなり
大好きだった食べ歩きも、いつしか億劫になってしまったそうです。

「せっかく時間ができたのに、ステーキも、新鮮なお刺身も
 心から楽しめない。このまま衰えていくのかと思うと、情けなくてね」

私は彼に、失った歯の代わりとなる「インプラント治療」の可能性をじっくりと説明しました。
周囲の健康な歯を削ることなく、骨にしっかりと固定されるインプラントは
かつての自分の歯に近い感覚を取り戻せます。

治療には数ヶ月の期間を要しましたが
彼は根気強く通ってくださいました。
そしてついに、インプラントが完成。

1ヶ月後、検診に現れた彼の顔色は見違えるほど良くなっていました。

「先生、昨日久しぶりにステーキを食べに行ったんだ。
 分厚いステーキを、ギュッと噛みしめた時
 あぁ、生きてるなぁって実感したよ」

歯を治すことは、単に噛む機能を戻すだけではありません。
食べ物の味、温度、そして人生そのものを「味わう力」を取り戻すことなのです。