一般歯科
痛みの向こうにあるもの-前に進めない患者さんの心
今日は、なんだか寒いようで暑い。
日差しが強いんでしょうか。
待合室は温室用に暑くなっていました。
寒暖差には気をつけましょう。
こんにちは、山手デンタルクリニックです。
さて、第二話 「前に進めない患者さんの心」
第一話の患者さんは、同じことを何度も聞いてきます。
「ブリッジってどういうものですか?」
「費用はどのくらいかかりますか?」
「やっぱり入れ歯よりは良いですか?」
そして、私は参考模型を出してきて、同じ説明を繰り返します。
「この模型のように左右の歯に人工の歯がつながります。」
「保険治療では、何万円もかからないですよ。」
次の予約まで数ヶ月が経ち
来院時に、同じ質問が繰り返されます。
普通なら「忘れているのかな?」と思うところですが
そうではありません。
その患者さんは”治療に踏み出す決心がつかない”のです。
直したい気持ちと、もうこれ以上痛い思いをしたくない気持ちがせめぎ合っているからです。
つまり
「先に進む怖さ」と「このままでいたい安心感」
この間で揺れています。
だからこそ、同じ質問を繰り返して
心を落ち着かせようとしているのです。
歯の話をしているようで
実は「自分を納得させる作業」をしていたのです。