一般歯科
痛みの向こう側にあるものー「紹介」という言葉が突き刺さる瞬間
今朝、玄関のドアを開けたら風の冷たさに驚きました。
短い秋も終わりを告げようとしています。
こんにちは、山の手デンタルクリニックです。
さてさて第3話です。
あるとき、私から提案しました。
「一度、根管治療を専門にしている先生に診てもらいましょうか。」
すると
「あ、そうしてください。」
思いのほか早い回答が返ってきました。
ところが、紹介状を書こうとすると
「いや、やっぱりもう少し様子を見ます。」
何回か同じことが繰り返されました。
歯科医にとって紹介は、最善を尽くすためのステップですが
患者さんにとっては
「最後の逃げ道を失う宣言」
となるのかもしれません。
「紹介される」=「もう自分の治療は難しい」
と感じてしまう人も多いのでしょう。
特に、これまで長く通ってきた歯科医院であれば、なおさらです。
ですから、私は最近、こう伝えるようにしています。
「紹介しても、もし合わなかったら戻ってきてくださいね。」
このように伝えますと、患者さんの表情が少し和らぎます。
紹介は「縁を切る行為」ではなく「安心のための行為」
なのです。